Q.まずはじめに、美容医療に取り組むきっかけになったことやエピソードを教えてください。

高須クリニックの開院当時は、美容整形外科をメインで診療を行っていて、口元に関する美容はやっていませんでした。目元や鼻に関する悩みで来院される患者さんは多いのですが、実際にカウンセリングを行い医師の観点からみると、目や鼻より口元の方を治した方がいいのではないか？ という患者さんが多数いらっしゃったのです。

Q.お仕事上、やっぱり相手の口元は気になりますか？

人と人が会話をする時、一般的には目を見て会話をしますよね。でも、どうしても目が歯にいってしまう患者さんがいらっしゃるのも事実です。顔全体のバランスからいって、歯に特徴のある患者さんにはまず口元から治すことが重要だと気付きました。

Q.きれいな歯並びや白い歯は憧れですし、笑顔にも自信を持てますよね？

笑顔の印象を、大きく左右する歯は大事なポイントです。もともと歯の黄ばみが強い方や、お茶やタバコなどの影響で黄ばむ場合もありますが、加齢によっても歯はどんどん黄ばんできてしまいます。また、歯並びそのものの悩みもそうですが、大きさがふぞろいな歯、欠損した歯、奥歯に詰めた金属や銀歯が目立つことで、大きな口を開けて笑えなくなってしまったという患者さんもいらっしゃいます。しかし、単に白ければいいかというと、日本人の肌では浮いてしまいます。顔の輪郭、唇の形、肌の色などを参考にしながら、魅力的な口元へ導いていくことも私たちの務めだと思います。

Q.先生が、医療現場でいつも心がけていらっしゃることは、どんなことですか？

まずカウンセリングで、治療後の理想をお聞きします。芸能人のようにアピールできる口元にしたいのか？ もしくは目立たないナチュラルな口元にしたいのか？ で全く治療方法が変わってきます。例えば、真っ白な輝く歯にしたいというご希望でも、患者さんに似合わないと私が思いましたら、正直に言います。もちろん、なぜ似合わないかもきちんとご説明します。

Q.理想と現実は異なる、ということですね？

やはり歯というのは、他人が見てどのように見えるかも重要だと思います。ご自分の理想の歯が、ときとして他人からは不自然に見える場合もあります。もちろん、ご説明をしたうえで、それでも真っ白な輝く歯をご希望でしたら、患者さんの理想通りに治療をしていきます。一番大事なことは、患者さんが将来的に後悔されないということ。だからこそ真剣に治療計画を取り組ませていただきます。ご希望をしっかりお聞きしたうえで、患者さんにとって私が思う一番素敵な口元になるご提案を、色や形、傾斜などの点もしっかりお話しさせていただき、お互いが理解してから治療を行います。

Q.数ある施術のなかで、先生が最も得意とされる施術は何でしょうか？

私の得意な治療は、悪い歯並びを短い日数で自然な口元にするオールセラミック矯正法です。他の歯科医院で治療が困難の場合でも、高須クリニック独自の技術とクオリティーでご満足いただけている施術のひとつです。セラミックの色合いや質感は、生まれつきの歯と見分けがつかないほどナチュラル。このセラミックは、全てのパーツに使用でき、強度も高く、金属アレルギーや歯茎の黒ずみの心配もいりません。1本105,000円〜126,000円（税込）で治療が可能です。また、歯に自然なグラデーションをかけることで、必要最小限の歯だけを治療するグラデーションテクニックも編み出しました。

Q.先生ご自身が思う、歯の美しさとは何でしょうか？

歯は、「笑顔のアクセサリー」だと思っています。少し前に、「芸能人は歯が命」というキャッチフレーズがありましたが、必ずしも歯だけでその人の魅力が増すことはございません。たとえ歯並びが悪くても、歯並びをカバーする他の魅力がその人にあれば、他人は不思議と歯並びが気にならなくなるものです。しかし、歯並びの悪さによるコンプレックスで、その人の魅力を打ち消すくらい欠点となる場合も…。ですから、美しい歯にこだわるのではなく、自然な口元にすることを常に心がけています。

Q.最後に、先生の今後の目標や夢を教えてください。

これまで治療した患者さんは、初対面の人に歯を治したことがバレたことがありませんでした。他の歯科医師が見ても、治療したと絶対にわからないクオリティー高い仕上がりになっていると思っています。患者さんのプライバシーは大切に守っていくことも医師としての役目。いかに自然な口元に仕上げられるか？ を最重点にして、患者さんがご安心できるような技術や知識を、さらに高めて頑張っていきたいと思います。