ニキビも早期発見が大事！
ポツッとできるニキビ。気になるあまり、つい指先で触って悪化させてしまったり、誤ったケアをして痕に残ったり色素沈着したりと、何かとやっかいなものです。しかし、その症状にも段階があり、状態に合ったケアを行っていくのと同時に、早期の段階で解決していく必要があります。

◆白ニキビ
外に出られなくなった皮脂や、はがれ落ちない角質が溜まって毛穴を詰まらせ、毛穴を塞いでしまった状態で、まだ炎症まで至ってなく白く盛り上がっている状態。
◆黒ニキビ
詰まった皮脂や汚れの表面が酸化することで変色し、毛穴も広がることで黒いポツポツとなって目立つようになっている状態。
◆赤ニキビ
毛穴に詰まったままの皮脂や汚れが、肌の刺激となって炎症を起こし赤いポツポツになっている状態。表面を軽く触れただけでも痛みを感じる場合も。
◆黄ニキビ
炎症を起こした赤ニキビがさらに悪化し、細菌も繁殖。膿みを持った状態になり、ひどい場合は大きく腫れ上がったような状態に。

思春期ニキビとアダルトニキビの違い
ニキビと皮脂は切っても切り離せない関係なのは、すでにご存知の通り。さらに、思春期にできるニキビと大人になってからできるニキビでは、原因もケアの方法も異なります。
思春期にできるニキビは、過剰に分泌している皮脂が原因なので、皮脂を取り除き清潔な肌状態を維持することで落ち着いてくるケースが多いことに対して、アダルトニキビになると原因も複雑化してきます。

皮脂の分泌という基本は同じですが、どうして皮脂が過剰に出てしまうのか？ を考えなければいけません。年齢と共に、肌のターンオーバー機能が低下してくることで、まず水分不足の状態になります。肌は、水分を逃さないようにするため皮脂を出して、それをガードしようとします。大人のニキビは、肌全体は乾燥気味なのにできてしまう…という理由はここにあります。
また、ストレスや不規則な食事や生活など、心や身体の疲れも大きく影響すると言われています。さらに女性は、ホルモンのバランスも肌状態を大きく左右します。

思い込みや自己流になるのが一番危険！
ニキビができたら、まず最初にやらなければいけないことは刺激にならない穏やかな洗顔で、肌を清潔に保ちアクネ菌を増殖させないことです。思春期ニキビであればこれでいいですが、アダルトニキビはその後のケアもポイント。
肌そのものの機能を高めるためには、水分は不可欠です。十分な保湿ケアを行い、補った水分を逃がさないようにしましょう。

クリニックのニキビ治療は、できてしまったニキビを治療する施術から、凸凹になってしまった消えないニキビ痕の治療まで幅広いメニューが揃っています。例えば、古い角質層を取り除き、肌の新陳代謝を促す作用のあるケミカルピーリングでは、グリコール酸やサリチル酸などが代表的ですが、肌質や肌状態に適した濃度で施術を行います。微弱な電流や超音波を使って、ビタミンCを肌の奥まで浸透させていくイオン導入は、炎症しているニキビからニキビ痕にも効果的です。またレーザー治療では、炎症で赤くなっているニキビでも施術ができ、殺菌効果もあります。

そして、ニキビ対策に溜まった角栓を、指で無理矢理押し出して取っている人もいるかもしれません。何気なく思える行為でも指先は雑菌を持っていることをお忘れなく。ニキビ対策も治療も衛生面は大切なことです。クリニックでは、専用の医療器具を使って押し出しますし、ドクターからの適切な指導を受けることもできます。「いつまで経っても治らない…」と思うこともストレスの原因になります。自分で悪化させてしまう前に、ドクターに相談してみるのもニキビケアの近道になるかもしれませんよ。