「冬は代謝が鈍くなるから太りやすい」は大間違い！
ダイエットと深く関係するのは、カラダの基礎代謝。呼吸をしたり、体温を調節するなど人が生きていくために最低限必要なエネルギーのこと。バランスのとれた理想の体型を保つためには、この基礎代謝を無視するわけにはいきません。外気が寒いと、カラダは体温を上げようとたくさんのエネルギーを必要とします。これは、暑い夏に汗を出して体温を下げるよりも、はるかに多くのエネルギーが必要。カラダのメカニズムでいったら、冬は基礎代謝が高まるシーズンというわけです。

しかし一方で、カラダは寒くなると体温が逃げないように脂肪をつけようとはたらきます。冬眠前のクマは、まとめ食いでたくさんの脂肪を取り込み、この脂肪をゆっくりと使っていくことで、ひと冬何も食べなくても生きていけます。しかし、人間はクマのようなまとめ食いをしたり、冬眠するわけにはいきません。「食べ過ぎたぁ~！ 」と言ってもたかが知れているものの、食べ過ぎを積み重ねていけば、消費エネルギー以上のエネルギーを取り入れてしまうことにも。ダイエットを成功させるには、摂取したエネルギーをいかにして“燃えやすいカラダ”“燃焼しやすい体質”にしていくかがポイントになります。

冷えは女性の大敵！ 冬でもポカポカのカラダに
基礎代謝量は、16~18歳をピークにして徐々に減っていきます。カラダの消費エネルギーを上げるには、適度な運動などで筋肉をつけていくことが近道と言われます。女性は男性よりも筋肉が少ないことから、どうしても女性の方が太りやすくなってしまいます。加えて、筋肉が少ないことで女性はカラダが冷えやすいことが多いのも事実。冷え性のカラダは、健康上いろいろな不調を招くことだけでなく、むくみやすくなったり脂肪を溜めやすい状態に。もちろん、基礎代謝力そのものも落してしまいます。
また、カラダの中で溜まった脂肪や老廃物、それにコラーゲンが固まってできるセルライトも、冷えによる血行不良やリンパ液の循環が滞ることが大きな原因といわれています。カラダの中で、セルライトができたり脂肪が塊化してくると、頑張ってダイエットをしたりエクササイズを行っても、解消するのは困難なことです。

運動やエクササイズでカラダを温める努力をすることも必要ですが、寒い外気で凍えたカラダを湯船に浸かって芯から温め、ポカポカになった状態を冷やさないうちに就寝。時間があるときは、半身浴や岩盤浴なども効果的ですよね。食べ物でも、カラダを温める効果の高いしょうがや、ニンジン・ゴボウ・レンコン・イモ類などの根菜類を多く摂るように心掛けましょう。「太るから…」と言って、ただ単に摂取カロリーだけを減らすダイエットも大きな落とし穴。偏った食事制限は、さらなる冷えを招いたり、元の食事に戻ってからのリバウンドの可能性も大！ “燃えやすいカラダ”になるためには、ビタミンやミネラルも必須栄養素。カロリーコントロールをするなら、バランス良く！ がお約束です。

メソセラピーなどのクリニック処方を上手に活用
よくありがちなのが、「いくら努力しても痩せられない。だったら、いっそのことクリニックで一気に…」という考え。でも、クリニックで行う痩身施術は全体ボリュームのダウンというより、部分的なサイズダウンだと思いましょう。もちろん、クリニックでも全体のボリュームを落としていくこともできます。しかし、そこには時間やリスクも伴いますし、何よりも本人の努力が“要”となります。自分ではなかなか一筋縄ではいかないセルライトの除去や、脂肪層が厚くなって落ちにくくなっている箇所の部分痩せ、日常生活や食生活で難しい対処こそクリニックの出番！

厚くなったり塊になった脂肪層に、脂肪を溶かす薬剤を注射して、カラダの外へ排出していくようにする脂肪溶解注射で代表的なメソセラピー。施術を受けたその日からシャワーも浴びられ、いつも通りの日常生活を送ることができ、手軽にできる部分痩身施術として代表的なものです。また、「注射針が怖い…」という人のため、“塗るメソセラピー”というものもあります。そして、徹底した部分痩せを期待するなら、脂肪を直接吸い取ってしまう脂肪吸引という選択肢もあります。部分痩せをするだけでも、見た目の印象はグン！ と変わるものです。部分痩せをきっかけに、「この状態をキープしよう」とダイエットへの励みに繋がることだってあるかもしれません。クリニックでできる痩身施術を上手に活用して、理想的なボディへの第一歩を踏み出してみては？