なぜできるの?
鼻ニキビの原因
鼻にニキビができやすいのは、皮脂量が多く、毛穴が大きく深いためですが、下記のことが、さらなる皮脂分泌を招いたり、できているニキビを悪化させたりする原因になります。
■ ホルモンバランスの乱れ
鼻はもともと皮脂の分泌量が多い部位ですが、不規則な生活やストレスが続くと、男性ホルモンが過剰に分泌されて、皮脂分泌が過剰になってしまいます。
■ メイク汚れ
小鼻の周りは凹凸が多く、ファンデーションなどのメイク汚れが残りやすい場所です。落としきれなかったメイク汚れが、皮脂と混ざり合って毛穴に詰まると、ニキビを悪化させてしまいます。
■ 雑菌の付着と刺激
鼻を触ることで、手についた汚れや雑菌が鼻に付着すると、ニキビが悪化してしまいます。また、ゴシゴシ力を入れてスキンケアをするのも要注意。外部からの刺激は肌のバリア機能を低下させ、ニキビができやすい状況を招いてしまいます。
■ 紫外線
UVケアをせずに紫外線を浴びると、肌を守ろうとして角質が厚く硬くなり、毛穴がふさがって、ニキビができやすい状態になります。また、紫外線は肌のバリア機能を低下させるので、そのこともニキビができやすい原因になります。
どんな症状?
鼻ニキビの種類
ニキビは、毛穴に詰まった皮脂を栄養として、アクネ菌が増殖し、炎症を起こすことでできます。鼻にできるニキビには、下記の4種類があります。
白ニキビ | 赤ニキビ |
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初期のニキビで、毛穴に皮脂や角栓が詰まって白く盛り上がった状態です。 | 白ニキビや黒ニキビが悪化し、アクネ菌の増殖によって炎症が起こって赤く腫れた状態です。痛みをともないます。 |
黒ニキビ | 黄ニキビ |
皮脂の詰まり過ぎで毛穴が開き、詰まった皮脂が空気に触れることで酸化して、ポツポツと黒くなった状態です。 | 赤ニキビが悪化し、黄色い膿がたまって、おできのように腫れ上がっている状態です。 |
予防・改善は?
鼻ニキビのセルフケア
鼻ニキビを防ぐには、@過剰な皮脂分泌を抑えて、A毛穴を詰まらせないようにすることが大切です。今日からさっそく、正しいセルフケアを取り入れましょう。
■ 生活習慣を改善する
オーバーワークをやめて規則正しい生活をし、睡眠を十分にとって、運動や趣味などでうまくストレスを発散しましょう。また、野菜中心の栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
■ スキンケアを見直す
メイクは、オイルクレンジングではなく、油分の少ないクレンジング剤でやさしく落としましょう。洗顔のしすぎはかえって毛穴を詰まらせるもとになるので、何度も行わず1日2回にとどめ、洗顔後は保湿をしっかりすることが大切です。自宅で使えるピーリング剤入りの石けんやローションを使うのもおすすめ。UVケアも入念に行いましょう。
治らなくて困ったら…?
鼻ニキビの治療
皮膚科や美容皮膚科では、症状に合わせたさまざまなニキビ治療を行っています。数回の治療で、ニキビのない滑らかな肌が期待できます。
■ 圧出
詰まった角栓を取り除く処置です。
■ ケミカルピーリング
フルーツ酸を肌に塗布して、蓄積した余分な角質を取り除く治療です。毛穴の詰まりが解消し、皮脂の分泌がスムーズになります。また、アクネ菌が殺菌されるので、ニキビの炎症が抑えられます。
■ ビタミンCイオン導入
抗酸化作用の高いビタミンCを肌の奥深くまで届ける治療です。ケミカルピーリングと併せて受けると、相乗効果が期待できます。
■ レーザー・光治療
レーザーや光を照射することで、ニキビを改善します。ニキビ跡の凹凸を滑らかに整えることも可能です。
■ 皮脂腺凝固法
特殊な絶縁針で皮脂腺を凝固し、半永久的に皮脂が出ないようにします。