Beauty&Life - ショット数=価格=効果ではない!? 意外と知らないたるみ治療「HIFU(ハイフ)」の新常識

Beauty&Life Be YOU編集部の美容トーク
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公開日 2020年10月
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テーマ ショット数=価格=効果ではない!?
意外と知らないたるみ治療「HIFU(ハイフ)」の新常識

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肌のたるみを改善したい、切らずにリフトアップ治療をしたい人の救世主「HIFU(ハイフ)」はもうご存知ですよね?
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はい、もちろんです。ここ数年、たくさんの美容クリニックやサロンで「HIFU」のメニューを見かけるようになりました。私も5年前に受けたことがありますが、照射時の痛みとキーンと響くような音がして…。でも綺麗になるならと我慢しました。その後、顔が膨張して見えてちょっとがっかりしたけど、3ヶ月後くらいには驚くほど顔がすっきり見えましたよ。今でも興味があるのですが、そのときのような痛みがあると思うとちょっと尻込みしてしまいます。
それに、最近は「HIFU」の価格がまちまちだし、イマイチどう選んでよいか分かりません。やっぱりショット数によって価格が違うのでしょうか? ショット数が多いほど、価格も効果も高いような気がしますが…。
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実は「HIFU」については、ショット数が多いほど効果も価格も高い、とは一概に言えません。だから、安易に価格優先で選ぼうとしている方は要注意! 大切なのは、部位に合わせた適切なカートリッジや出力、ショット数で施術してもらうこと。もちろん、痛みがあるかどうかもポイントだけど、最近は以前ほどは無くなったと言われています。このあたりを説明しますね!

切らないたるみ治療「HIFU」とは

「HIFU(ハイフ)」とは、高密度焦点式超音波の頭文字を取った略称で、切らずにたるみの根本原因にアプローチできる医療機器です。
「HIFU」は超音波を皮膚の深い部分に集中して届かせ、高い熱エネルギーを届けます。そうすることで、特定の部位にダメージを与え、凝縮させ引き締めにつながります。 また、このダメージを回復する際にコラーゲンが産生されるので、肌のハリも得られるのです。
このため、美容医療クリニック(美容外科・美容皮膚科)では、顔のたるみ改善や小顔治療、部分痩せなどの目的で使用されています。 その効果はメスを使ったリフトアップ手術並みとも言われ、たるみを根本的に改善する照射系治療として人気です。 メスを使わないため、ダウンタイムがほとんどありません。しかもその効果は、術後2~3ヶ月頃をピークに、半年~1年ほど持続します。

「HIFU」の深さ別のカートリッジ

「HIFU」には照射するハンドピースの先端にカートリッジを取り付けていますが、超音波を届かせる深さ別に1.5mm、2mm、3mm、4.5mmの4種類があります。 それぞれが対応できる部位は、1.5mmは真皮層まで、2mmと3mmは皮下脂肪まで、4.5mmはSMAS(筋膜)までと、深さ別にピンポイントで超音波を届かせることが可能です。 筋膜までの深さは皮下脂肪のつき方、部位によって個人差があるので、医師に状態を見て適切なカートリッジを選んでもらうことが大切です。 また部位や出力の強さが合わないのに照射をすると、痛みや腫れが出てしまうことも。カウンセリング時にきちんと肌の状態や改善したい悩みを医師に確認してもらったうえで、施術を受けることをおすすめします。

「HIFU」の効果的なショット数は?

「HIFU」は、照射(ショット)すればするほど効果が上がりますが、ただやみくもにショット数を増やせばよいわけではありません。大切なのは、部位に合わせたカートリッジを使い、適切なショット数で施術を受けること。まずは下の表を目安に、カウンセリングの際には医師に照射部位と範囲・カートリッジ・ショット数についてもきちんと確認しておきましょう。
相場よりもショット数が少ない場合でも、SMAS層まで届く4.5mmを使う場合はかえって高い効果が得られることもあるのです。また、「HIFU」のマシンは“ウルトラセルQ+”や“ウルセラ”など様々なメーカーで製造されており、マシンによってショット数のカウントが違います。なるべく痛みやトラブルをおさえ効果を最大限に引き出すためにも、カウンセリングでリフトアップしたい部位を伝え、きちんと診察を受けてたるみの状態を確認してもらいましょう。

「HIFU」部位別に使用するカートリッジとショット数の目安

イラストに記載されている部位やカートリッジの種類、ショット数は美容皮膚科や美容外科で導入実績が多いマシン(“ウルトラセルQ+”、“ウルセラ”、“ダブロ”、“ウルトラフォーマー”)のメーカーからの提供資料をもとに編集部が取材をしたものです。

「HIFU」のショット数は、照射部位や肌の状態によって、効果的なショット数は個人差があります。

1.5mm
下まぶた…50ショット
口角…50ショット
2.0mm
目尻・目元…100ショット
3.0mm
額…100ショット
頬…100ショット
頬全体…200~300ショット
顎下…100ショット
4.5mm
額全体…100ショット
フェイスライン…100ショット

「HIFU」の効果的な出力とは?

「HIFU」は作用する熱の温度が高い(出力が高い)ほど、組織を凝縮させる時間が長くなり、その分リフトアップ効果も続きます。クリニックで使われているマシンは出力が高く、施術は医療行為です。しかしエステサロンで使われているものは出力が弱い美容目的のマシンなので、やはり医療用と比べると効果が穏やかです。また知識のないスタッフが扱うため、しびれや神経損傷などの深刻なトラブルの報告もあります。出力の高さも効果のほどを左右しますが、安全面から考えても信頼のおけるクリニックで治療を受けることをオススメします。

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いかがだったでしょうか? 大人気の「HIFU」だからこそ、ショット数や価格だけで判断するのではなく、まずはご自分がどこの部分をどうリフトアップしたいか、その部分に適したショット数はどれくらいか、価格の相場はどれくらいか、カートリッジや出力も部位に合わせて調整してくれる良心的なクリニックかなど、あらゆる面から比較・検討してみましょう。
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よくわかりました! そういえば前に「HIFU」の治療を受けた後、驚くほどリフトアップできたので、かえって夜更かししたり、暴飲暴食したり、お手入れをさぼったり…。せっかく「HIFU」をしたのに、顔のむくみやくすみでお疲れ顔になってしまったのを思い出しました。
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「美は1日にして成らず」です! 「HIFU」をした後も、日頃の生活習慣や食生活を見直して、肌のお手入れをきちんとすることが大切ですよ。さらに、「HIFU」治療を継続的に受けながら、光治療や高周波、注入系の施術と組み合わせれば、たるみ改善だけでなく美肌も叶うはずです。

私も「HIFU」を受けたくなって、実際に受けてきました。“ウルトラセルQ+”は全然痛くなくてびっくり! さらに想像以上に短時間で施術が完了しましたよ。