早速ですが、加藤クリニック麻布では、鼻のお悩みで来られる方は多いですか?
はい、鼻でご相談に来られる方はとても多いです。鼻は顔の中心にありますし、目などと違って、メイクで印象を変えるのにむずかしいですし、施術後が、なかなか自分では想像しにくいからだと思います。
同じ理由で輪郭を変えたいなんて方も多いのですが、それをお話すると、長くなるので次回お話ししますね(笑)
カウンセリングや治療に来られる患者さんは、年齢層やタイミングなどに特徴はありますか?
鼻で相談に来られる方は、年齢的にも比較的若い方が多いです。大学を卒業するタイミングや転職、交際相手と別れたなんてときに、ダウンタイムや変化に気づかれないようにと考えて、一歩踏み出される方もいます。
ずいぶんプライベートなことまで、話されるのですね!ちょっとビックリしました。
医者には守秘義務がありますし、できるだけ話しやすい雰囲気を作っていることも理由かもしれません。当院に出入りしているメーカーなどの担当営業の方たちも、
「加藤クリニック麻布の先生やスタッフさんは話しやすい」
「先生いい人〜!」
なんて言ってくれることもありますよ(笑)
すると以下の質問に繋がるかもしれませんが、どんなことを重視されていますか?
まず一番力を入れているのがカウンセリングです。さまざまな治療のなかでも、鼻はとても奥が深いので、しっかり時間をかけてお話しを聴きます。
例えば、鼻が大きいから小さくしたいと来院されても、鼻全体が大きい方や小鼻が大きい方もいます。
ワシ鼻(魔女鼻)を治したいと希望されてこられても、イメージ通りに、鼻骨の影響で、鼻筋の中央が高くなっている方だけでなく、鼻の骨は出ていないが、鼻根部が低いためにワシ鼻に見える方などさまざまです。
症状がさまざまということは、治療方法もその方によってベストが異なります。
ということは、丁寧に悩みを聴きつつ、患者さんに認識を変えていただくために、アドバイスの必要がありそうですね。
そうです。「ワシ鼻なので、鼻の骨を小さくしたい」と言われても、ただ削ってしまっては、患者さんの満足いく結果にはなりません。鼻の骨を削りたい理由は、スラッと鼻筋をキレイにしたいのかもしれないし、小さめの鼻にして女性らしさを望まれている場合もありますので。
ですから、加藤クリニック麻布では、患者さんがどんなご希望をされても、医師として、“客観的”にアドバイスはさせていただきます。
それが私たち美容医療に従事する医師の役割と誠意だと思いますので。
“客観的”にと強くいわれましたが、そのポイントは何かありますか?
例えば、あこがれの芸能人の鼻をイメージして、ご自身も同じようにしたいとご希望をする方もいらっしゃいます。でもその芸能人の方には合っている鼻でも、ご自身にも合うかは別問題です。
それを考慮しないと、結果的にご満足いただけないですし、鼻の整形は、他院修正がもっとも多い部分でもあります。
その方の「整形をしたい」という奥底の気持ちまでお話しいただくと、たいていは芸能人のような特別な鼻になりたかったのではなく、ご自身が一番キレイに見える、マッチしたものになりたいというご希望に変わられます。
また誰かの心ない言葉によって、悩みの原因になる場合もあり、第三者から見るより深刻になっている場合があります。
そういったときは、当院には、顔や体のあらゆる部位を自由な角度から撮影できる「ベクトラ3Dシミュレーションシステム」があるので、ご自身にも客観的に判断していただけるように説明します。
鼻の人気メニューと鼻の手術にはどんなものがありますか?
近年は、加藤クリニック麻布の「東京医院」や「大阪医院」でもプチ整形と言われる、手軽なヒアルロン酸やレディエッセなどの注入術も人気の治療の一つになっています。しかし、ご希望の鼻のラインや高さに限界がある場合もあります。
手軽だから選ぶのではなく、ご自身にあった治療方法を選択するのが、理想を叶える早道だと思います。
しかし以前私も鼻の施術メニューを検索したことがありますが、むずかしくてよく分かりませんでした。
どんな手術が自分にできるのか?けっきょくカウンセリングに行かないと分からないですよね?
確かに、一般ではつかわない言葉もありますし、むずかしいですよね。せっかくなので詳しく説明しますね。鼻の治療はたとえば、三ヶ所に分けて考えるとわかりやすいです。 @番の鼻筋は高さを出したり骨を削ったりして、ほっそりさせる方法があります。手術名では、隆鼻術(りゅうびじゅつ)や鼻骨骨切
(びこつこつきり)・ハンプ除去です。魔女鼻(まじょばな)、ワシ鼻などのお悩みに対応するのはこの術式になります。
そして逆に鼻筋の根元のほうが低くて、ワシ鼻に見えている場合は、ゴアテックスやシリコンを入れる方法もあります。
A番は小鼻の膨らみを目立たなくする方法があり、手術名では、小鼻縮小術(こばなしゅくしょう)や鼻翼縮小術(びよくはばしゅくしょう)があります。
Bの鼻の先端は、いわゆる団子鼻(ブタ鼻)などで、鼻先を細くする、上向きの鼻先を下向きに伸ばすなどの方法があります。
手術名では、鼻尖形成術(びせんけいせい)、鼻尖縮小術(びせんしゅくしょう)、鼻中隔延長術(びちゅうかくえんちょう)です。
例えば鼻をスラッとしたいと希望された場合に、一ヶ所のみではなく、@の鼻筋をほっそりさせて、Aの小鼻のふくらみを目立たなくする治療を同時に受けたほうが、満足度が高まることもあります。
また、鼻の横広がりを少なくしたいと来られた場合は、Aの鼻翼縮小術で膨らみを減らすのと同時に、Bの鼻尖縮小術などを行うと、バランスが良くなる場合もあります。
私の経験的にも理想に近づくためには、同時に手術を受けていただくのがベストなことが多かったです。
しかしベストかどうかは、患者さんのご予算もありますし、同時に受けていただく方がトータルコストは下がります。
モニター料金も用意していますし、ご予算に合わない場合は、優先順位をアドバイスさせていただいています。
まずは気軽にカウンセリングに来ていただきたいと思います。
実際の手術時間はどのくらいですか?また、何日くらい人に会えませんか?
手術時間は小鼻縮小術の単独治療で1〜2時間。鼻尖形成術や隆鼻術も合わせた複合治療ですと4〜5時間となります。鼻尖形成術や隆鼻術は、術後約1週間は固定をしますので、気にされる方は、そのあいだ人に会えないですね。経過が順調でしたら1週間後に固定が外れますので、通常の生活に戻れると思います。最後に
近年はなんとなく、美容整形手術は手軽になったイメージがありますが、手術は手術ですから、リスクが伴うことをきちんとご理解していただくのも、医師の役割だと思います。料金や医師の腕や経歴も含めて、慎重に検討すべきだと思います。
そして当院に来てくださったら、客観的な判断ができるようにお手伝いしています。
当たり前なことを言っているように聞こえますが、ベテランになっても真摯でいようとする心構えが、医師である前に、人として大切だと思っています。
これが当院、加藤クリニック麻布で患者さんの思いや理想の状態に近づける、一歩だと考えています。