レーザーの波長
■ レーザーの種類は大きく分けて3つ
レーザーには大きく分けて、1.コラーゲン(水分)に吸収されるもの、2.メラニンに吸収されるもの、3.ヘモグロビンに吸収されるものという3つのタイプがあります(下図参照)。レーザー治療は、こうしたレーザーの特徴を症状によって使い分けて行われます。例えばニキビ跡やシワのレーザー治療は、簡単にいうと、コラーゲンに吸収されるレーザーを使って、肌のコラーゲンを刺激し、増殖させることで解消しようとするものです。
レーザーの種類 | メラニン | ヘモグロビン | コラーゲン(水分) |
---|---|---|---|
色素(dye)レーザー | ◉ | ◉ | △ |
ルビーレーザー | ◉ | × | × |
アレキサンドライトレーザー | ◉ | △ | × |
Nd-YAGレーザー(532) | ◉ | ○ | △ |
Nd-YAGレーザー(1064) | ○ | △ | ○ |
Nd-YAGレーザー(1320) | △ | △ | ○ |
CO2(炭酸ガス)レーザー | × | × | ◉ |
Er-YAGレーザー | × | × | ◉ |
ダイオードレーザー | ○ | × | △ |
- ◉
- よく吸収される
- ○
- 吸収される
- △
- 多少吸収される
- ×
- 吸収されない
■ 何に吸収されるかは波長の長さで決まる
そのレーザーが何に吸収されやすいかは、波長の長さによって決まります。下のグラフは、各レーザーが何にどれくらい吸収されるかを示したものです。「Nd-YAGレーザー」などのように、同じレーザー名でも、波長が532nm、1064nm、1320nmと数種類存在し、それぞれ特徴が異なるものもあります。
ちなみにレーザーの名前は、そのレーザーが何によって発振されるかを表しています。例えばルビーレーザーやアレキサンドライトレーザーは、その名の宝石に電磁波を当てた振動で発せられます。
ちなみにレーザーの名前は、そのレーザーが何によって発振されるかを表しています。例えばルビーレーザーやアレキサンドライトレーザーは、その名の宝石に電磁波を当てた振動で発せられます。

光(IPL)の波長
■ 幅広い波長を持つ光は複数の症状を同時に改善
光治療は、IPL(Intense Pulsed Light)というカメラのフラッシュのようなマイルドな光を使って行われます。レーザーがひとつの波長を持つのに対し、光(IPL)は515?1200nmの幅広い波長を持つため、どれかひとつの症状ではなく、シミ・そばかす・小ジワ・ニキビ跡、赤みなどの複数の症状に同時に働きかけることができます。
